エルパトでミニケリーに出会って後悔した話

エルメスの名品であるケリーの中でも、特にレアなモデルであるミニケリー。

お目にかかることすら難しいと言われているバッグですが、小さめのフォルムの中にもケリー独特の上品さがあり、求めている方も多いのではないでしょうか。

今回は、私がエルパトをしている最中にミニケリーに出会って後悔した話を紹介します。

エルパトでミニケリーに出会って後悔した話

私は普段、エルメスのバッグの中では、バーキンとミニエヴリンを求めてエルパトをしています。

また国内旅行をすることも多く、その地方にエルメスの店舗がある場合は必ず覗くようにしています。

今回ミニケリーに出会ったのは、旅行先の滞在先のホテルから徒歩10分の場所にあった百貨店でした。

もちろん、ホテルの場所からエルメスの店舗が近いこともあらかじめチェックしていたため、行く前から滞在する3日間は毎日エルパトしようと決めていました。

1日目は、平日午後夕方ごろにお店に入りました。

時間にすると、約1分ぐらい待ちました。

この時点で、かなり動揺してしまいました。

まず、ケリーすら出会うことが難しいと言われているのに、ミニケリーに出会えるなんて…。

しかもサラッと紹介されてしまった…。

せっかくの機会だと思ったので、先にミニケリーを見ていらっしゃったご婦人の方がどうされるか決まるまで店内で待たせてもらいました。

そして幸運にもその方は購入されることがなかったため、私の番になり、じっくりとミニケリーを拝見させていただきました。

かなり興奮状態で、記憶が曖昧なところもあるのですが、私の心の声をお届けします。

散々悩んだ挙句、やはり最初から求めている方の手に渡るべきだと思い『お見送り』することにしました。

その後、一度ホテルへ帰ることになったのですが、その途中でも興奮が冷めず、自分の選択が間違ってなかったと必死に思うようにしていました。

しかし、ホテルの部屋に入ってひと段落して、さらに思考がぐるぐると巡っていたところ、

となってしまいました。

どうやら心の中では諦めきれてなかったようです。

急遽購入する決意をして、急いでお店に逆戻りしました。

先ほどの『お見送り』からは20分ほど経過していたと思います。

店員さんに導かれ、奥のソファ席でしばらく待っていました。

店内には、おそらくミニケリーを購入されたであろう方が…。

ここで後悔がどっと押し寄せてきました。

この後悔は、このブログを書いている今でも続いています。

ちなみに、2日目と3日目は張り切って午前中に伺ったのですが、H・アン・ビエのみ紹介できるとのことでした。

H・アン・ビエはとても使いやすそうだなと思ったのですが、求めていたサイズよりも少し大きめだったことと、男性向けの色使いだったので、見せてもらうだけに終わりました。

今回、ミニケリーに出会って、一度は購入できる状態であったのに逃してしまったことを経験して、本当にエルメスの出会いは一期一会だなと感じました。

今も深く深く、しかも何度も後悔はしているのですが、やはりどのようなバッグの種類であっても『フリーが存在する』と確信が持てたことは良かったと思っています。

また、そのミニケリーも本当に欲しかった人の手に渡っていれば嬉しいなと思います。